「恋」と「愛」のちがい!!
愛はまん中に心があるから『真心』。恋は下に心があるから『下心』。
なんて、話しがありますが、恋をするのっていいものですよね。
また、その人のことを考えて、胸がキュンキュンしたり。
すこし話せただけでも、うれしくなったりするよね。
そして、
「毎日が楽しくなったり、生活が充実したりさあ」
とか、
「永遠にかわらぬ愛だと、思えることもあるよね」
さらに、すべてはバラ色にかんじられ、なにを言われても心地よく。
空も星もいつも吠る犬だって、愛を与えたくなるかもしれないね。
しかし、1~2年たつころには、恋はさめていく。
「大事にされてる気がしない」
とか、
「ときめきがほしい」
など、こんな相談は星のか数ほど聞いてきたよね。
今では恋という感情が、どんなものだったかも忘れて。
まったく思いだせないカップルや夫婦はおおいようです。
ぼくの知人に、なんとも、こわおもてな顔の、がんこな熊本育ちの人がいた。
これが、
「だれが見ても亭主関白!」
なんですよね。
そしてまた、きまって金曜日には、お酒を飲んでかえってくる。
夜中の0時くらいには会社の後輩たちを、
10人くらいぞろぞろ引き連れて。
「おい、今かえったぞお!」
とドンドンと扉をたたく。
それでも、奥さんは文句ひとついわず、
台所にいき宴会の支度をするんです。
そして、10人分の料理のかずかずが、テーブルいっぱいに並ぶんだよね。
後輩たちは、
「こんなすてきな奥さん他にいないですよ」
と口をそろえて誉めた。
そして、隣の部屋には後輩たちのお風呂の支度と布団が用意されていた。
でも、奥さんは嫌な顔するどころか、旦那さんの役に立つことを喜んでいた。
「まったく、良くできた女房である」
とおもってた。
だが、
"これにはヒミツがあった"
ぼくは彼とはプライベートも、親しくしてるので。
「裏の事情もしっている」
土曜日や日曜日は奥さんのために、おいしい食事をつくったり。朝から掃除や洗濯、子ども世話など。
さらに、肩がはってるといえば、肩をもんだり。足をさすったり、マッサージもする。
また、具合がわるければ、会社をはやくあがって。
奥さんのところに、まっ先にかけつけた。
さらに、食欲がなければ、お粥をつくったり。
と彼はみんなが見てないところで、精神的なサポートをしていたのです。
会社の人たちは、亭主関白とは威張ってばっかりいて、いいきなもんだとも思っていた。
だが、裏ではちゃんと奥さんを、ねぎらい愛を示していたのだ。
だからこそ、ふだんから愛されていたからこそ、奥さんは幸せいっぱいだったんです。
たまに、人前でかっこつける旦那さんを、愛でささえることができたのである。
『愛されるより、愛することの方が大切よ』
といったのは、ハリウッド黄金時代に、「ローマ休日」で活躍した女優。
"オードリーヘップバーンです"
つまり、「人は愛されたい」という思いが、
つよいと愛してくれる人を探そうとする。
しかし、「私を愛して、私を愛して」と、いう人は実るものも実らないのです。
ので、こちらから先に愛することで、相手も心をひらいくのだ。
人を無条件で愛せる人は、だれだってほっとないのである。
"愛とは、愛される技術のことではなく、だれかを愛する技術のことです"
もし、相手に大事にされたかったら、さきに大事にすること。
だれかに殴られたかったら、さきに殴ること。
そうして、パートナーに愛してほしかったら、さきに愛を与えるのである。
人生の喜びのひとつは…
自分が心から愛した人と、愛し愛されることなんですから…